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蛇使いな彼女BLOG

【第92回】 番外編③ー金魚が生態系破壊?

2023.09.01

皆様こんにちは。
今日はモトハシの息抜きとして(?)、小難しい事やプログラムの話は置いておいて金魚の生態系や水質汚染についてお話したいと思います。

前回のブログでペットのスネークヘッドがお空に旅立った話をしましたが、その水槽で今度はお盆の縁日の金魚すくいで貰った小赤を飼うことになりました。
ADAに外部フィルター装備の水槽に泳がせていますが、きっと金魚にはもったいない飼育環境と思われるかもしれません。
ですが縁日のイベントに出荷される金魚って、そもそも大型魚の餌用ですし、
元々の管理に問題があったりで家に持って帰ってきた時点でかなり弱っています。
うちも5匹連れ帰った金魚のうちどれかがLernaea cyprinacea L.
イカリムシ
という寄生虫を持ち込んだようで、目視で気づいたときには4/5匹に寄生していてびっくりしました。
8月はちょうどイカリムシの繁殖期に当たるため、2,3日で一気に増えたんでしょうね😱
(他の魚のいる水槽に導入していたら大変でした)
すぐにメチレンブルーで薬浴を開始しましたが、うち2匹は★になってしまいました。
残りの3匹は現在安定していますが、泳ぎ方が不自然なのでしばらくは様子見です。

このようにモトハシの中では管理状態が悪いと金魚はすぐ★になってしまうイメージですが、海外では数年前から金魚の水環境の汚染が問題になっているらしく、現地メディアで発信されているように、アメリカでは大量繁殖しすぎて生態系に悪影響を及ぼしているようです。

アメリカでも6番目に大きな淡水湖であるミネソタ州ビッグ・ウッズ湖では金魚駆除プロジェクトが始動しており、現地金魚の動向や駆除に関する技術的な研究が行われています。
掲載写真を見る限り、問題となっているのは和金・小赤、それらの交雑種といった金魚の中でも丈夫で最も飼育が簡単な種類でしょうね。(そして飼育環境下でかなり水を汚します。)
他にもミネソタ湖では巨大化した金魚が複数匹捕獲されたなど、いずれもペットとして飼われていた金魚の<不法投棄が原因とのことですが、冬期の極寒にも耐え、溶存酸素レベルが低い環境でも生き残り、植物をあらす為在来種の生息が難しくなることが問題視されています。

ウッズ湖の水質はあまり良くないとのことですが、金魚飼育の一般的な適正pHは7~8。
中性から弱アルカリ性が適しているとされています。また適正pHでなくとも、ゆるやかな変化であれば、その環境に順応するので、大陸性気候や藻が増えて透明度が下がった湖(おそらくアルカリに傾いた水質)にも生育することが出来るのでしょう。
生育環境についてモトハシとしては、仕事柄どの程度順応することが出来るのか気になるところではあります。
メダカは馴らせば海水でも生育できるようですからね。
2019年8月のウッズ湖の生態調査では、驚くことに魚類は金魚とブラックブルヘッドのみで構成されているとありました。
これは金魚を捕食する魚が居ないことを示しています。
この調査結果を受けて20219年9月、現地調査委員会はノーザンパイクを池に放って金魚の個体数を抑制する取り組みを行ったようです。
日本の湖や河川でブラックバスが問題となっているように、海外でも金魚による生態系破壊や水質汚染が問題になっているんですね(゚_゚;)

皆さんもペットは責任を持って飼いましょう(?)

今日はここまで

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