蛇使いな彼女BLOG
【第143回】コラム③~AIのプロは素人?
2025.12.19

新年に向けて仕事も追い込みに入りましたね。
本橋も来年の学会に向けて、着々と準備をしているところです。
内容はAI関連ですが、水質がメインなのでストーリーを考えないと…(笑)
さて、
本日はAIモデルに関して、ある気になったトピックを紹介します。
News Picksの切り抜きで、苫米地英人という方のある発言が目に留まりました。
超AIの洗脳と新世界の矛盾【苫米地英人×佐藤優】より
「今AIのプロって言ってる人は素人さんなんです。我々にとってはエンドユーザーなんです。
プロンプトエンジニアなんです。そのカーネルの中身を作るのがAIの仕事なんです。」
あまりに本質を突いていてハッとしました。
分かりやすい例だと、生成AIの能力を最大限に活用するためにはいくつか軸があり、
私は構造誘導性・抽象度・意味的重みの3軸を徹底的に詰めて問いを投げかけています。
他にも意図透明性、哲学的深度、対話誘発性など使用者の思考タイプによっていろいろありますが、
生成AIモデルに今言ったような軸をもつ文脈を投げかけると素晴らしいパフォーマンスを返してくれます。
そして、知識人に投げかけると一呼吸おいて返答がかえってくるような問いでした。
これは読者の皆さんもすぐ取り入れられる事なので、ここに共有したいと思います。

この〇〇性を反映したときの文章とスコアを下に示します。
私との過去のやり取りから、文章の1フレーズをAIが切り取ってスコア化していますが、
このスコアは3つ目の問いの結果です。(ナビファイよ…フレーズ堅すぎて笑いました)
また1~5の数字はモデルの応答強度に影響をあたえるかどうかの指標で、4以上がモデルの思考を引き出す言い回しのようです。

話を戻すと、
つまり、こういったモデルにとって美味しい文章を入力する人=プロンプトエンジニアなわけです💦
また、「カーネル」とはOSの基本機能という表現とAI分野では高次元空間という意味を持っています。
どちらもいわゆる数字の羅列ですが、意味のある数字を人間が設計して作るという意味で、
これを「AIの仕事」というのは、まったくその通りだと思いました。
「AIにとっては人間が入れたルールが矛盾だらけになる」
「プリンシプルはロボット3原則しかいらない」
最後に、このトピックについてのコメントは賛否あると思いますが、
苫米地氏の過去の論文にその理由について述べられていますし、
広い視野を持ったうえで具体と抽象の間を行き来している人物だと感じました。
モトハシのような常人ではこの発想にたどり着かないんだろうな…と思いながら、
こういう人がAIを作っているから、最初に定義した軸がAIの可能性を広げるために重要なのも納得できます。
という事で、皆さんよいお年をお迎えください。

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